じいさんの猫(上)

じいさんの猫(上)
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信頼していた仲間に裏切られ、傷心のあまり自宅に引きこもっていた「俺」は、見かねた家族から一昨年亡くなった祖父の家の遺品整理を任された。限界集落のような田舎の村に着くと、目的の家は「モノノケが棲んでいる」とのもっぱらの噂。恐る恐る家に入ると、知らない謎の男が住み着いており、自らを「祖父の魂を喰らったモノノケ」と称していた。あまりに突拍子のない言葉だったので完全に信じていなかった「俺」だが、一緒に暮らしていくうちに、彼が醸し出すその不思議な雰囲気から、もしかして本当に「モノノケ」なのかもと思いはじめてーー…!?